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ノートテーキング

工藤浩美

工藤浩美の東へ西へ

私は人の話を聞きながらメモを取るというのがずっと苦手でした。
今もそんなに得意ではありませんが、最近は訓練の成果なのかずいぶん早くなりました。

訓練とは、定期的に参加している講演会や勉強会で、ほとんど速記状態でメモを取ります。特に自分の興味のあるテーマの場合は、図を入れたり、キーワードに大きく○をつけたりします。

後クライアントからの通訳依頼を電話で受ける時、内容を聞き漏らさないのように、受話器を片手にメモをします。コーディネーターを始めた頃は、聞き取れなくて何度か聞き直してしまったりしたのですが、慣れてくると、一度で的確に情報を聞き出しメモができるようになります。
その後自分の字が汚すぎて、解読するのに時間がかかることもありますが。。。。。

通訳者にとってもノートテーキングは必須スキルですよね。
的確なノートテーキングができる人ほど、通訳のパフォーマンスが高いのも事実です。途中でメモの手が止まってしまう人は、中々その後のデリバリーが上手く行きません。

時々自分の講演会のノートを見直すことがあります。
ノートをとるということは、まず忘れないように書き留めるのが目的ですが、それ以外にノートを取ることによって、スピーカーの話の内容をより深く理解できるというメリットがあるように思います。

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記事を書いた人

工藤浩美

白百合女子大学国文科卒業後、総合商社勤務。
その後通訳・翻訳エージェントに2社、合計11年間勤務。通訳コーディネーターとしてこれまでに数百件の通訳現場のサポートを行なう。 2001年7月に株式会社テンナイン・コミュニケーションを設立。趣味はシナリオ執筆。

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