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自分の枠を超えると見えてくるもの

工藤浩美

工藤浩美の東へ西へ

マラソン初心者ですが、週30キロを目標にトレーニングしています。マラソンの先生には、「まだ始めたばかりなので、あまり無理をしないように。週30キロは走りすぎかも知れません」とアドバイスを受けました。

ただ少し無理をしないと、自分のどこの筋肉が弱いのか(全部弱いのですが)長く走っているとどこが痛くなるのか?そういうことが分かりません。自分の実力の範囲内でやっていると、弱点が分からないんです。弱点が分からないと、走力も伸びません。

しかし無理をしすぎてしまうと、ケガや故障の原因に繋がります。その塩梅がとても難しい。

だから毎月少しずつ走行距離を伸ばしていきます。長く走って膝や股関節が疲れたら、アイシングしたり、ヨガに行ったり、自分でマッサージしたりして、ケガを予防します。なぜ15キロ以上走ると膝が痛くなるのか?フォームが原因なのか?とか考えるようになります。

8月は15分連続で走れなかったことを思うと、自分でも成長が見れて本当に嬉しい。

それでも今後本当に無理してケガしてしまうかもしれません。でももっとちゃんと走れるようになりたいから、あえて自分の実力の枠を超えて、少しずつ無理して走ってします。

これは通訳・翻訳、そして私たちコーディネーターの仕事でも言えることです。

通訳・翻訳の仕事は、自分の実力の範囲内で、枠を超えずにいつも同じような仕事をしていても、それなりに経験は積めると思いますが、成長することはありません。枠を超えて仕事を受けない限り、力はつかないと思います。ただ自分の実力よりはるかに難しい仕事を受けた場合、パフォーマンスが維持できずに、失敗してしまうということもあるでしょう。

コーディネーターの仕事もそうです。いつも同じ方法でコーディネーションをしていたら、失敗もない代わりに、成長もありません。ただ無理に仕事を取ってしまうと、思いもつかないトラブルにも巻き込まれてしまいます。

枠を超えて、挑戦するということは、常に塩梅が大切ですが、毎月少しずつ走行距離を伸ばしていくように、枠を超えた仕事をしていきたい。そして私はそういう人と一緒に仕事をしたいと願っています。

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記事を書いた人

工藤浩美

白百合女子大学国文科卒業後、総合商社勤務。
その後通訳・翻訳エージェントに2社、合計11年間勤務。通訳コーディネーターとしてこれまでに数百件の通訳現場のサポートを行なう。 2001年7月に株式会社テンナイン・コミュニケーションを設立。趣味はシナリオ執筆。

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