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森は生きている
屋久島では1000年以上の杉を屋久杉と呼ぶそうです。(ちなみに1000年以下の杉は小杉と呼ばれています。)残念なことに、江戸時代に年貢の代わりに屋久杉を伐採して収めていたそうで、50%以上の屋久杉が当時伐採されてしまったそうです。今残っている屋久杉は、こぶがあったりとちょっと不細工だという理由で伐採されずに残った杉だと言われています。
朽ちた木に、苔が張り、それを糧に小さな杉の芽が着生します。
それが数千年の時を、ずっと生き抜いて屋久杉になるのです。
朽ちた木や葉は地面に落ち、それにきのこの菌がついて、最期には土に戻ります。そしてその土は新しい生命の糧になります。
森は、生命が他者との総和によって成り立っていること、決して一人では完結できないことを、教えてくれます。