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鈍感力

工藤浩美

工藤浩美の東へ西へ

今ベストセラーになっている渡辺淳一の「鈍感力」という本を読みました。

マイナスのイメージが強い「鈍感であること」は、実は生きていく上で強い力になるんですよという話です。よく人から「鈍感」だとか「鈍い」と言われ続けている私にとっては、とても勇気が出る話でした。

たとえば会社で上司から叱られたり、なにかいやなことがあってもすぐ忘れて、前向きにすすんでいける人、肉体的にも、よく眠れて、目覚めもよく、なんでも好き嫌いなく食べて消化できる。こういう力こそ、本来の才能を育み、大きく花開かせる原動力になのだそうです。

確かに敏感で神経質、傷つきやすい人は、ストレスフルなこの世の中、生きていくのは大変です。

これって通訳・翻訳者にも言えることです。どんなに才能があっても、実力があっても、万能に仕事ができる人は一握りです。そしてあなたのスキルは、必ず正当に評価される訳ではありません。

それに一つ一つ傷ついていては、身が持ちません。嫌なことがあっても、傷ついても、1晩寝れば立ち直れる!こういう鈍感力は必要ですね。

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記事を書いた人

工藤浩美

白百合女子大学国文科卒業後、総合商社勤務。
その後通訳・翻訳エージェントに2社、合計11年間勤務。通訳コーディネーターとしてこれまでに数百件の通訳現場のサポートを行なう。 2001年7月に株式会社テンナイン・コミュニケーションを設立。趣味はシナリオ執筆。

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