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他人のために働ける人

工藤浩美

工藤浩美の東へ西へ

さて「英語が会社の公用語になる日」を読んでいるお客様が偶然旦那さんのお店に来たそうです。

思わず「ありがとうございます」と声を掛けたら、「何が?」と不思議そうな顔をされたそうです。

こういう話を聞くと、あの苦しかった執筆の日々も報われます。

「英語が会社の公用語になる日」の中にこんな一節があります。

What is true professionalism?(他人のために働ける人)

まさにコーディネーターという仕事は他人ために働く仕事です。
私はそこに、すごくやりがいを感じています。

どんなに良い仕事をしても、
会議を大成功させても、
素晴らしい翻訳を提出しても、

決して「いいコーディネーションでしたね」と褒められることはありません。

ただ人のために仕事をして、
そしてパフォーマンスを褒められると
本当に自分のことのように嬉しい。
それこそ、天にも登る気持ちです。

でも、そういうコーディネーションを通訳、翻訳者はちゃんと見てくれていて、評価してくれる。ちゃんと言葉で伝えてくれる。

先日ある通訳者がご主人と子供を連れてオフィスに遊びに来てくれました。
そして、「本当に工藤さんの社員には素晴らしいコーディネーションをしてもらっています。タッグを組んですごくいいチームになれて、すごくいい」

きっとこういう評価をいただくまですごく苦しいこともあったと思う。
私の知らないところで、社員はすごく、すごく頑張ったと思う。

「What is true professionalism?」

いつも心にとめておこうと思います。

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記事を書いた人

工藤浩美

白百合女子大学国文科卒業後、総合商社勤務。
その後通訳・翻訳エージェントに2社、合計11年間勤務。通訳コーディネーターとしてこれまでに数百件の通訳現場のサポートを行なう。 2001年7月に株式会社テンナイン・コミュニケーションを設立。趣味はシナリオ執筆。

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