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モティベーションビジネス

工藤浩美

工藤浩美の東へ西へ

最近ある雑誌の取材を受けたこともあって、営業の電話がよくかかってきます。営業の電話は最初の数分が勝負です。ためになりそうだなぁと思ったり、営業トークが素晴らしい人は、時間がある時はアポイントを取ったりします。

先日ある知人の紹介で、社員のモティベーションアップをコンサルする会社の方が営業にいらっしゃいました。

「弊社は年間1400社のクライアントにご指示いただいておりまして、従業員360名、年商○○億の会社に成長いたしました。是非弊社のプログラムをご活用いただき、御社の社員のモティベーションアップにお役だけていただければ。。。。。」

この話を聞いていて、私はとても違和感を覚えました。

元来モティベーションとは、他人やセミナーを受けることによって上げてもらうものはない。それで一時的にモティベーションがあがったとしても、本物ではないので、また何かのきっかけで下がってしまう。モティベーションとは、自分で上げるものだと思っている。そう、まるで自家発電のように。。。。少なくともテンナインのスタッフはそうであって欲しい。

だからテンナインにそんなセミナーは必要ない。
みんなは自分でモティベーションを上げるしかないから。
でも1400社の経営者が、そういうことを外部に委託しているという現実に少し驚きました。

人間だれでもちょっと小さなきっかけでモティベーションが下がります
。私だってそうです。でも立ち直りも早いんです。それはなぜか?モティベーションの根っこは、自分だからだと思います。

その営業の方には、丁寧にお断りしました。

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記事を書いた人

工藤浩美

白百合女子大学国文科卒業後、総合商社勤務。
その後通訳・翻訳エージェントに2社、合計11年間勤務。通訳コーディネーターとしてこれまでに数百件の通訳現場のサポートを行なう。 2001年7月に株式会社テンナイン・コミュニケーションを設立。趣味はシナリオ執筆。

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