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言葉の天使、通訳という仕事
小川洋子さんが雑誌に寄せられたエッセイ、「言葉の天使、通訳という仕事」という記事を読みました。小川洋子さんの小説は大好きで、特に「妊娠カレンダー」と「博士が愛した数式」は本当に心に残っています。
その小川さんも語学は苦手で、海外で開かれる文学フェスティバルなどでは、よく通訳者にお願いされるそうです。
彼女は通訳者のことを「天使が舞い降りてきたかのようにありがたい」と表現されています。
「決して出しゃばらないで脇役に徹する。
何も付け加えないし、何も削らない。脇役どころか、まるで自分という人間などそこにいないかのように振る舞う。にもかかわらず、絶対必要不可欠な存在」
自分という個性は消しながら、かけがえのない存在感を示す。通訳という仕事は奇跡的な仕事だと表現されています。
本当にその通りですね。