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通訳現場

工藤浩美

工藤浩美の東へ西へ

私は過去にたくさんの通訳現場に立ち会いました。そこで通訳者の皆様から本当にたくさんのことを学びました。

会議が始まる前、私たちコーディネーターは大忙しですが、実際に会議がスタートしてしまうと出番はほとんどありません。会場の片隅でレシーバーをお借りして、通訳者のパフォーマンスを聞かせていただきます。

素晴らしいパフォーマンスに感動して、仕事が終わった後皆様に「お疲れ様でした。素晴らしいパフォーマンスでした」と声を掛けます。

その時「完璧にできた」と答える通訳者の方はいらっしゃいません。どんなにベテランの方でも「あそこはこう訳せばよかった」とか「今度はこんな資料をください」など、自分の現状の力に満足することなく、常に上を目指していらっしゃいます。

そのプロフェッショナルな姿は本当に勉強になりました。

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記事を書いた人

工藤浩美

白百合女子大学国文科卒業後、総合商社勤務。
その後通訳・翻訳エージェントに2社、合計11年間勤務。通訳コーディネーターとしてこれまでに数百件の通訳現場のサポートを行なう。 2001年7月に株式会社テンナイン・コミュニケーションを設立。趣味はシナリオ執筆。

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