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難しいことに挑戦する姿勢

工藤浩美

工藤浩美の東へ西へ

環境翻訳に関して取材を受けました。現状や今後の見通し、環境を専門にしたいと考えている翻訳者に求められているものなどお話させていただきました。

翻訳者に求められているものは、環境専門の翻訳者だけではなく、すべての翻訳者に共通することかもしれません。

最近私が気になっているのは、自分の専門や得意とするものを選んで仕事を受ける翻訳者が増えていることです。確かに今仕事が潤沢で、自分の得意とする分野だけ選んでも十分生活が成り立つのであれば、短期的にはそれでいいかもしれません。

慣れた分野のほうが一時間当たりの翻訳できる文字数が多いし、それは直接時給に反映されます。でも5年後、10年後を考えたらどうでしょうか?慣れた分野、やりやすい仕事だけをやっていて、はたしてスキルは伸びるのでしょうか?その分野は将来も同じように需要があるのでしょうか?

慣れていない分野や、自分があまり経験がない分野もあえて挑戦する姿勢が必要です。全体の仕事の10%、15%でも新しい仕事を入れてください。私は社員にも自分で自分の仕事範囲を限定しないように言っています。

私自身も自分の仕事の20%は、あえて新しい仕事に挑戦するようにしています。もちろん慣れないことはそれだけ時間がかかるし、迷いや失敗も増えます。でも将来を見据えたら、今やることだと思うからです。

11月にスタートする新しいプロジェクトは、まさにテンナインにとって新しい挑戦です。形になったら、このブログでもご紹介させていただきます。

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記事を書いた人

工藤浩美

白百合女子大学国文科卒業後、総合商社勤務。
その後通訳・翻訳エージェントに2社、合計11年間勤務。通訳コーディネーターとしてこれまでに数百件の通訳現場のサポートを行なう。 2001年7月に株式会社テンナイン・コミュニケーションを設立。趣味はシナリオ執筆。

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