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ドラッカーのマネジメントより

工藤浩美

工藤浩美の東へ西へ

社員に仕事を任せたら、出て来たアイディアはその善し悪しを経営者は判断せず、無条件でその実行を手助けしてあげる。。。それが経営者の仕事。

これってすごく難しいことだけど、とても大切なこだと思っています。

一度任せたら、上手くいかないからって
再度その仕事を取り上げたり、自分が現場に入ったりしない。
任せたら後はひたすらフォローするだけ。

出てくるアイディアが「新しいことをする試み」であれば、
それが成功するかどうか経営者が判断するのではなく、
社員のやる気を引き出すほうが大切だと、過去の経験からもそう思います。

世界で一番読まれているマネジメントの本、ドラッカーの「マネジメント」にはこう書かれています。

あらゆる組織が、事なかれ主義の誘惑にさらされている。(中略)成果とは百発百中のことではない。百発百中は曲芸である。成果とは長期的なものである。すなわち間違いや失敗をしないものを信用してはならないということである。それは、見せかけか、無難なこと、下らないことにしか手をつけない者である。成果とは打率のことである。弱みがないことを評価してはならない。そのようなことでは意欲を失わせ,土気を損なう。人は優れているほど多くの間違いをおかす。優れているほど新しいことを試みる。
(ドラッカーのマネジメントより)

仕事を任せるってそういう事だと思う。
自分の仕事ぶりを見て、まだまだ未熟だと思うと同時に、「失敗しないものを信用してはならない」という一言がかなり胸にぐさっときました。

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記事を書いた人

工藤浩美

白百合女子大学国文科卒業後、総合商社勤務。
その後通訳・翻訳エージェントに2社、合計11年間勤務。通訳コーディネーターとしてこれまでに数百件の通訳現場のサポートを行なう。 2001年7月に株式会社テンナイン・コミュニケーションを設立。趣味はシナリオ執筆。

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