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本の登場人物、白鳥常務

工藤浩美

工藤浩美の東へ西へ

「英語が会社の公用語になる日」に登場する常務役の白鳥栄治は猛烈サラリーマンです。舞台となるアドバンス株式会社で30年間有給を一度も取ることなく、営業の第一線で会社の屋台骨を作り、会長の右腕として生涯を会社にささげています。

この白鳥常務にはモデルがいます。
それは私の旦那さんが所属している消防団のメンバーです。

本物の白鳥さんは、とても無口で口を開くと「おめ〜このばかやろう」って感じで決して口は上手ではないのですが、心がやさしくて、とても温かい人です。消防団を影で支えている存在です。

物語の中の白鳥常務は「2年後に会社の公用語をすべて英語にする」という新社長の方針に真っ向から反対します。

人と人はぶつかり合いながら、
意見を闘わせながら、理解を深めていくものだと思います。

白鳥常務も会社を愛する気持ちはだれよりも持っているキャラクターなんです。そんな葛藤が描けたらと思いました。

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記事を書いた人

工藤浩美

白百合女子大学国文科卒業後、総合商社勤務。
その後通訳・翻訳エージェントに2社、合計11年間勤務。通訳コーディネーターとしてこれまでに数百件の通訳現場のサポートを行なう。 2001年7月に株式会社テンナイン・コミュニケーションを設立。趣味はシナリオ執筆。

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