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映画「メッセージ」から
今週は管理部からお届けします。
最近みた映画で「語学」「コミュニケーション」という意味で感動した作品があったのでご紹介します。
映画「メッセージ」です。
ある日突然謎の宇宙船が世界各地12カ所に出現というところからスタートするので、コミュニケーションの相手は地球外生命体です。
主人公は知的生命体(宇宙人)とのコミュニケーションを図るために派遣された言語学者。彼女が宇宙人の言語を理解していくプロセスがとにかく面白いです。派手なアクションもないのに、ぐいぐい引き込まれていきます。もちろん映画ですので、映像も素晴らしいですよ。
いままで未知の言語だったものが、わかっていく瞬間。
何を言っているのか、何を伝えたいと思っているのかを理解する瞬間。
それはたぶん語学を学ぶ醍醐味でもあると思います。
映画では主人公はもっともっと深いところに進んでいきます。
言語を理解していく中で、宇宙人の思考に近づき、影響され始めていきます。
彼らの文字は円の形をした表意文字で、文章に始まりと終わりもなく、
時制もありません。時間は彼らにとって過去から未来に流れていくものではなく、過去も未来も現在もすべてがそこに”ある”のです。
映画はうまいつくりになっていて、私たちが主人公の過去だと思っていたものが実は未来であったという事実。主人公は自分の現在と未来との中にいるんですね。
これ以上はネタバレになるので書けませんが、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督、主人公に非常に厳しいというか残酷な監督ですので、納得の結末が待っています。
劇場公開は終わりましたが、DVDになったら是非見てください。
私は同監督の秋公開のブレードランナーを楽しみにしています。