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小学校1年生の頃

ハイキャリア編集部

拝啓!通訳・翻訳者の皆様へ

皆さん、こんにちは。

本日は通訳部よりお送りいたします。

 

さて、4月というと皆さん入学、進級、就職など、新しい環境で胸がワクワクする時期ですね。

ワクワクとは相反するのですが、私が小学1年生のときの出来事で、今でも「なぜあんなことをしたのだろうか」と反省に反省を重ねる出来事があります。

 

季節が変わり夏になり学校でプールが始まったころのことです。

私が通学路を歩いていると、「息子がプールカードを忘れたので学校で渡して欲しい。」と同級生Aくんのお母さんに呼び止められました。

プールカードというのは厚紙に日ごとの欄が記載されてあり、プールの実施日に熱を測り記入し保護者の印鑑を押すものなのですが、それがないとプールの授業を受けられないのです。

快諾して小学校に行くと、校舎の裏にある池にAくんがいて、池の水を覗き込んでいました。

驚かせようと後ろからAくんの目の前にプールカードを出すと、なんということでしょう…私の手が滑ってプールカードが濁った池の水のなかに落ちてしまったのです。

普段寡黙なAくんが振り返り「何をするんだよ!」と言ったので(普通の1年生だったら怒り狂ってつかみかかってもおかしくない)、私は本当に申し訳ない気持ちになり、すぐに自分の赤いランドセルを開け、自分のプールカードを取り出し、自分のプールカードも池の中に入れビショビショにしました。

今なら何をしているんだ、素直に理由を話して謝れば良いのに、と思いますが、あまりにも申し訳なく恥ずかしく、Aくんの大事なプールカードを池に落としてしまったことにショックを受けてしまい、自分のプールカードも同じくビショビショにすることで、わざとではないんだよ、とAくんに分かってもらいたかったのだと思います(わかるか!)。

あっけに取られるAくんを池に残して私は一言も発さず、泣きながらクラスに向かいました。

そのあと、その日にAくんとも会話をした記憶もありません。先生から怒られた記憶もありません。

Aくんはきっと先生にも朝の出来事を言わなかったのでしょう(やばいやつ認定で触れられなかった可能性あり)。

 

なんて申し訳ないことをしてしまったのか、思い出すたびに反省しています。

私はその小学校を途中で転校してしまったのですが、10年ほど前に小学校の同窓会があり、その際になんとAくんも来ていました。

小学校5年生以来久しぶりに会ったAくんに「謝るぞ!」と思ったのですが、なんと「昔好きだった男の子ランキング」という大変下衆なアンケートが会場内で実施され、ランキング1位をAくんが取っていました(イケメン、寡黙で優しい、サッカー上手い)。

そんなに人気だったのか、となぜかAくんのテーブルまで行って声をかけるのが恥ずかしくなってしまい、謝れませんでした…。

2025年の今の私のこの図太さなら堂々と謝れるのに…。

 

という、反省に反省を重ねても反省しきれない思い出があります。

プールカードを託してくれたAくんのお母さんにも謝りたい…。

というわけで、小学校1年生のときの苦い思い出でした。人生色々ありますね。

皆様、素敵な春をお過ごしください!

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ハイキャリア編集部

テンナイン・コミュニケーション編集部です。
通訳、翻訳、英語教育に関する記事を幅広く発信していきます。

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