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強靭な体幹on the train

ハイキャリア編集部

拝啓!通訳・翻訳者の皆様へ

皆さんこんにちは。

今週は管理部よりお届けします。

最近、疑問に感じることがあります。それは電車に乗っているとき。波打つ車窓から見える地下鉄の暗闇を目にしながら、ふと車内を見渡すとこのような考えが。

「みなさん揺れてもまったくよろめかなくないですか。」

そうです。電車に乗っている方々の強靭な体幹です。

多少の振動にはびくともせず立つ姿はまさに不動明王、立ち往生で有名な弁慶も思わず敬服し、座席から見入ってしまうのではないかと思わせるほどです。そして何より驚いたのはつり革や手すりなどに一切掴まっていないということ。

一方の私はというと電車の揺れには慣れず、立っている際は常につり革や手すりに掴まっています。

特に、停止信号で一時停止するときに働く慣性。駅での停車と異なり速度を落とす間隔が短く、車両が急に止まるように感じます。そのため、とてもではありませんが、何かに掴まっていないと大幅に体勢を崩してしまいます。それをさも涼しげな顔で受け流す通勤中の方々。彼らは何か特別な訓練や研修でも受けているのでしょうか。

…というように、私は電車に乗る人々の異常なほど揺れに動じない秘密が気になり、調べてみました。

電車でよろめかないコツは脚と体の向きです。

まず、足は肩幅程度、逆ハの字に開きます。こうすることで、たとえ揺れても左右どちらにでも重心を傾けることができ、バランスをとりやすくなります。また、膝は力を抜いて軽く曲げます。膝を曲げることで脚全体がサスペンションのような役割を果たし、振動を吸収することができます。
そして体は電車の進行方向に対して垂直かやや斜めに向けます。対平行より正面で衝撃を受けることで構えやすくなるのです。

ん?でもこのような格好をしている人を見たことがあったかな…
いいえ、ものは試し、案ずるより産むが易し、動かざること山の如しです。

早速私は実行しました。

 

「狭くありませんか…?」

…無理では?
あれほどぎゅうぎゅうに詰め込まれて、悠長に体勢など意識していられません。
一応、膝だけは何とか曲げていましたが、他の方と密着した状態だとそれも意味がなく、そもそも吸収しなければならない衝撃も倍になるわけで…
なら人が少ない時間に乗ればいいのでは?という意見も聞こえますが、それを言ってしまえばわざわざ立って電車に乗る必要もありません。

結論としてこの方法は条件が限られますね。無念なり。

ですが、ここで諦めては現代の弁慶にはなれません。挫折こそむしろスタートです。

電車に乗っている方々を観察していると、気になる点や気づくこともいくつかありました。例えば、持ち物によるバランスのとりやすさです。ブリーフケース型のカバンなどは片手で持つ都合上重心が偏りがちですが、リュックサックタイプはどうでしょうか。

他にも多数の方に該当する共通点に気づきました。それはスマホを見ていることです。一見体幹の良さとは無関係に思えますが、あながちこれも見過ごせないと私は推測しています。なぜなら、スマホに意識を集中させることで人体に眠る何かしらの機能が上手い具合に働き、無意識に体のバランスを保っているのではないかと睨んでいるからです(反射的な)。

というように、電車に乗る人々の体幹の良さには様々な要因がありそうだということがわかりました。この謎を解明するためにも試行錯誤を続けたいと思います。幸い私の場合、東京で移動する際に電車に乗らないなどという状況はまずありえませんので、試す時間は十分にあります。

 

みなさんは電車で立つ際にバランスを保つコツはありますか。

時には周りの方の乗り方を参考にするのも面白いかと思います。

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記事を書いた人

ハイキャリア編集部

テンナイン・コミュニケーション編集部です。
通訳、翻訳、英語教育に関する記事を幅広く発信していきます。

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