教習黙示録バイク
ここ数年、コロナ禍もあってバイクの免許を取られる方が増えているようで、私もご多分に漏れずその一人なのですが、免許を取ってからというもの、ツーリングで様々な場所に行く趣味が出来たり、街を歩いていても「ここをバイクで通ったら楽しいだろうな」と思うようになってきました。
お陰様でいまのところ事故無くバイクライフを楽しんでいますが、教習所に通っている最中これは何かに似てるなとずっと思っていたことがあり、思い返すと映画やドラマでよくあるデスゲームのそれだと気付きました。
そう感じた要因をいくつかお話しさせて下さい。
まず教習所に行くまでは主要駅やいくつかの経由地を通るスクールバスのサービスがあるので、それに乗り込みます。(もちろん直接教習所に向かうも可)
指定された集合場所に集まりバスが来るのを待つ。
周りには恐らく同じ目的で集まっているであろう、ヘルメットを持った人がちらほら。
お互い顔も名前も知らないけれど、免許を取りたいという同じ目的のもと集う参加者たち。
無事に教習所に着くと受付をして、プロテクターやグローブをし、番号が書かれたゼッケンを付けてコース内に移動。
バイクなので皆さんヘルメットを被る、かつ自動車のように教官が隣に座ることもないため、教習中の指導は基本的に番号で呼ばれます。
そしてその日与えられた課題を制限時間内にクリアする。
何せ初めてバイクに乗るものですから、最初は扱いが全然分からず苦戦します。
「〇〇番、いまの速度でカーブを曲がり切れるか?」
「〇〇番、発進時に2速のままだからエンストするのだ」
「〇〇番、この直線は指定速度まで出せ、ギアを3速にするのだ」
※語気は1000%増しで誇張しています。
ゲームウォッチャー(教官)のご指導の元、課題をクリアしていく参加者たち。
しかし、バイクの扱いに慣れてきたと思うとまた新しい課題が出てきます。
スラローム…?バイクをどこまで倒していいんだ、、
急制動…?どこで3速に上げるんだ、、
ざわ…ざわ…
一本橋という、幅30センチ・高さ5センチ・長さ15メートルの細い道を通る課題のときは、さながら鉄骨渡りの気分。
これを渡り切ったら多重債務がチャラになるのかと期待しながら、渡り切れたり無言で落ちる方も。
自分を救えるのは自分だけ、の思いを胸に教習に臨み、晴れて免許取得したときの気持ちは何ものにも変え難い気持ちです。
ダイスケ的にもオールオッケーです。
大人になってから出来ることが増えるのは純粋に楽しいので、ご興味ある方はもしよろしければこのゲームに参加されてはいかがでしょうか。
今週は通訳部よりお送りしました。