BUTTERのようなこってりとした人生
2023年11月。酷暑がうそのようにすっかり涼しくなりました。
秋も深まり読書の秋が始まりますね。
最近、所用で『BUTTER』(柚木麻子/著)を読みました。
あらすじ
男たちの財産を奪い、殺害した容疑で逮捕された梶井真奈子(カジマナ)。若くも美しくもない彼女がなぜ――。週刊誌記者の町田里佳は親友の伶子の助言をもとに梶井の面会を取り付ける。フェミニストとマーガリンを嫌悪する梶井は、里佳にあることを命じる。その日以来、欲望に忠実な梶井の言動に触れるたび、里佳の内面も外見も変貌し、伶子や恋人の誠らの運命をも変えてゆく。各紙誌絶賛の社会派長編。
(引用:新潮社 https://www.shinchosha.co.jp/book/120243/ )
初めて手にした著者の作品でしたが、大変読みやすく、するすると読み進めることができました。
主に通勤途中と昼食時に読んでいたのですが、本のタイトル通り食事のシーンが頻繁に出てきまして、自分の昼食とのギャップに「ああ!食事を摂っているそばからお腹が空いてくる!!」と不思議なひと時を味わいました。
女性に対する社会問題、自活能力の無い男性と社会の隔たりなど手放しで美味しいとは言えない内容ながらもテンポよく話が進んで大満足の読書体験でした。
最近は電子書籍で本を読むことがかなり多くなりました。
手軽にどこでもいつでも読めるので、楽ではあります。
しかしながら、紙の良さも捨てがたく、好きな著者やシリーズ物は紙媒体で保管しております。
積読状態の本をゆっくり読み進める11月にしていきましょうか。
(そうなると半年ぐらい11月が終わりそうにないですが)
当ブログをご覧のあなたも、今月はぜひ何か一冊読んでみてはいかがでしょうか?
あなたの人生が少しでもこってりになることを願って。
おしまい。