雪山の思い出
こんにちは。今週は通訳部からお届けします。
週末は大学時代の友人らと福島・会津駒ヶ岳へ登りに行く予定だったので、そのレポを書こうと思っていたのですが、体調を崩してしまったので、病院と自宅でしか過ごしておりません。というわけで、代わりといっては何ですが、先日テンナイン登山部の先輩方と登った雪山の写真を載せてみます。
2月下旬、北横岳へ行きました。長野県の八ヶ岳のうち、北八ヶ岳の真ん中あたりに位置しています。
道中、鹿に遭遇。
ロープウェイで山の入り口まで行けて、頂上までの標高差もそんなに無いので、雪山初心者向けといわれている北横岳。2237mからのスタートです。ただしこの日は風速が15m/秒以上。風が強く、吹雪で少し先の道標も見えないので、序盤から既に何度かコースアウトしかけてしまいました。途中で引き返すカップルもいて、少し心折れそうになりながらも、辿れそうなトレースもあるし、とりあえずもう少しだけ、もう少しだけと進んでみます。
木立で風避けをしながらざくざく歩いていくと・・・
北横岳ヒュッテまで来ました。ここまでくると、顔の覆われていない箇所、睫毛や少しはみ出た髪の毛はあまねく凍ってしまいました。もう、気持ちは下山後の温泉にあります。そしてうちに帰って、ふかふかのお布団で寝たい。あったかい出汁のきいた何かを飲みたい。どうでもいいスウェットを着てネットフリックスを見たい。
あまりの吹雪につんのめって、時には地面に這いつくばっているところを引っ張り上げてもらいながら、頂上に到着しました。個人的にはのんびり、自分の体力と相談しながら景色を楽しみたい派で、登頂にこだわりはないのですが、登頂するときの気持ちの昂ぶりは、やはりけっこう癖になります。
見返してみると、ここまでの写真はほとんどありません。寒すぎて、一瞬でも手袋を外そうとすると凍傷になってしまうからです。この山頂の写真も、同行した先輩が撮影したものです。本当は頂上でお昼にしたかったのですが、そそくさと下山することにしました。
下山していくと、徐々に晴れ間が見えてきました。良くも悪くも、山の天気は瞬く間に変わるのがおもしろいですね。
帰りは絶景を横目にワイワイ、あっという間に下山です。やわらかい積もりたての雪に先人たちが足ズボした穴を横目に、私も何度か足ズボしました。その後ふと油断した隙にスマホが手からぬるんと滑り落ち、雪の中にダイブしていきました。雪面に、初めて見るタイプの板状の穴が出来ていた。
下山後、ロープウェイ駅のレストランでカツカレーを食べました。冷え切った体にとても沁みる。
そんな感じで、下山後は銭湯に浸かって帰りました。毎日八ヶ岳を見れたら、どれだけ贅沢なんだろう・・・と地元の方々を羨ましく思いつつ、静岡県育ちの私は、帰路で見えた富士山の姿にホッとしてしまいました。
先輩方、遅くまでありがとうございました。
雪山のシーズンはあとちょっと続くので、次はどこへ行こうかなと画策中です。