テンナイン翻訳部紹介:やりがいを感じた案件
翻訳コーディネーターを紹介する第3回目となる今回は、やりがいを感じた案件をご紹介します。
テンナインに継続的にご依頼いただいているお客様からの案件の一つに観光ガイドブックの翻訳があります。翻訳物は長い期間いろんな方に読まれることを想定されていることも多くありますが、中でも書籍はとりわけそういった要素が強いものではないかと思います。
普段テンナインにご依頼いただく翻訳は、社内向け、社外向けの違いはありますがビジネスの要素が強いものが多くなっています。これはテンナインに限ったことではなく、翻訳業界の中の需要のほとんどはビジネスに関するもので、書籍、映画などにかかわる翻訳はあまり多くはありません。ビジネス関連の翻訳の場合はどうしてもかっちりした文章が求められる傾向にあります。原文に忠実であるということを重視されるお客様も多くいらっしゃるからです。
しかしながら、書籍の翻訳となるとある程度の意訳が必要となってきます。そこが翻訳者の腕の見せ所です。テンナインにご依頼いただいている観光ガイドブックも例外ではありません。とはいえ、翻訳にかけられる時間がそう多くないという部分は、他のビジネス案件とそう変わりません。そこで膨大な原稿を複数の翻訳者の方に割り振って対応いただくことになります。
勿論翻訳者さんの中にも意訳が得意な方、苦手な方がいらっしゃるので翻訳者さんの調整もカギになってきます。どの項目をどなたにいつまでにやってもらうのか、お客様の求める納期と調整しながら、うまくスケジューリングしていく能力が必要です。また、この案件では訳文が掲載されるページ面積の関係上、文字数の制限も設けられています。翻訳者さんの訳文を確認するチェッカーさんとも相談し、最適な訳文となるよう対応していきます。
この観光ガイドブックの翻訳はお客様から信頼いただいているからこそ毎回ご依頼いただいています。その期待を裏切らないよう毎回気を引き締めて対応していますが、苦労して調整した翻訳者さんの訳文がとてもよかったとほめられると全てが報われた気持ちになります。何より観光ガイドブックの構成ページには翻訳者さんの名前、そしてテンナインのことも掲載いただけるということもあり、出来上がった本を手にした瞬間はとてもやりがいを感じるのです。
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