テンナイン代表 工藤浩美インタビューその3:COWプロジェクト
今回はテンナインのCOWプロジェクトについて聞きました。駆け出しの通翻訳者さんを応援するための制度で、丑年に始まったからCOWという名前がついているんだとか。
―テンナインにはCOWプロジェクトという制度もありますよね?
工藤:COWプロジェクトもハイキャリアと原点は一緒なんです。英語がすごくできて通訳力もあって人柄もいいのに仕事が決まらない。スキルとかポテンシャルはあるのに経験がないと通訳・翻訳業界では仕事がなかなかもらえないんですよね。だったらテンナインで契約社員として働いてもらいながら通訳者としての仕事を探してもらえばいいんじゃないかって思って制度を立ち上げました。COWプロジェクトは必ず卒業がある制度でずっとテンナインで働いてもらうわけじゃないんです。でも通訳者・翻訳者になりたいっていう方々を後押しできればと思って始めました。
COWプロジェクト卒業生の中には今ではトップクラスで活躍している通訳者もいます。そんな彼もテンナインに登録に来た時は駆け出しで、未経験だからと面談すらしてもらえないという状況でした。仕事もないからコールセンターで働こうと考えていると聞いたんですね。でも彼には絶対にスキルがあると思って、まずは翻訳のトライアルを受けてもらったんです。そしたら結果は抜群。それでこの人絶対いいなと思って、COWプロジェクトでテンナインに受け入れることにしました。長期派遣の仕事が決まるまでテンナインでまずは翻訳をしてもらいつつ、単発の通訳のお仕事をお願いしたんです。それで少し実績を作ってから他社へ通翻訳者として派遣しました。今ではフリーランス通訳者として第一線で活躍しています。だからそんなふうにきっかけになればいいなと思って。
勿論通訳者・翻訳者になるっていう夢からまた別の夢を見つけて卒業していくという人もいます。でも今一緒に働きたいっていう人と良い形で働けていればいいなと最近思います。そして次の夢もすごく応援してあげたい。通・翻訳者になりたいという志や夢がある人たちって頭もいいしすごく努力する。だから一緒に働くのは気持ちがいいですよね。
ハイキャリアと一緒でCOWプロジェクトもテンナインにとっては必要なサービスだなと思っています。
次回は今後のハイキャリアの展望について聞いていきます。どうぞお楽しみに!