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通訳・翻訳者リレーブログ
投稿者:とと の記事

ア・ハード・デイズ・ナイト

[2005.11.30]投稿者:とと

昨日、ラジオをかけながら仕事をしていたら、1時間ごとにジョージ・ハリスンの曲が流れていました。命日だったんですね。来月8日はジョン・レノンの没後25年目だし、この時期は私のようなビートルマニアにとって、何となく淋しい季節です。

元々、英語を身近に感じるようになったきっかけは、小学生の時に夢中になったビートルズでした。月々のわずかな小遣いを貯めて、2、3ヶ月に1枚のペースでLPレコードを買い集めるのが何よりの楽しみ。自分より小遣いの多い友人が、毎月コレクションを増やしているのが、とてもうらやましかったのを覚えています。ラジオのエアチェック(死語?)にも夢中でした。FM雑誌の番組表を調べて、お目当ての曲がオンエアされるのをラジカセの前で待ちかまえていて、カセットテープに録音するわけです。曲の途中でテープが終わってしまったときは、本当に泣きたくなりました。

やがてレコードやテープを聴くだけでは満足できなくなり、どうにか楽器を寄せ集めて、友達とバンドを組みました。目標は、小学校の卒業式の後でおこなわれるクラスのお別れ会で演奏すること。まだローマ字を習ったばかりだったので、英語の歌詞を覚えるのは大変でした。「thought」なんて、どう発音すればいいのか見当もつきません。結局、耳に頼ってカタカナに書き換えたものを暗記しました。「♪イッツベナハーデーナイ・・・」といった具合です。それでもお別れ会の当日、みんな父親に借りたスーツとネクタイでバッチリ決め、袖と裾をまくり上げながら熱演しました。

その後、中学校で「This is Japan」から英語を習いはじめたのですが、それでも、ちゃんと勉強できるのがうれしくてたまりませんでした。将来、自分が英語に携わるなんて想像もしていませんでしたが、案外、このときの気持ちが今の仕事の原動力になっているのかも知れません。

私の担当するブログは今日で最後です。短い間でしたが、お付き合いいただきありがとうございました。


辞書の串刺し

[2005.11.23]投稿者:とと

最近、急に朝夕の冷え込みが厳しくなりましたね。平日は毎日、息子を自転車で保育園まで送り迎えしているのですが、最近は気合いが必要です。皆さんは風邪などひいていませんか。私は2、3日前から喉が痛く、頭がちょっと重い感じだったのですが、友人に教えてもらった風邪の撃退法を試してみたら、効果がありました。頭もスッキリします。その方法とは、大根とショウガ(配分はお好みで)をすりおろして鍋でコトコト煮て、仕上げにしょう油を少々加えて、熱いうちに食べるというものです。ショウガが多すぎると、かなり刺激的になるので要注意。肝心なのは、身体を冷やさないということですね。

昨日、朝刊を読んでいたら、『AERA English』という雑誌広告の「通訳・翻訳プロの独習法公開」という見出しが目に入りました。むむむ、これは気になります。ちょうど市指定の有料ゴミ袋がなくなってしまったので、買い物ついでに本屋に立ち寄ることにしました。普段、本を買うときはAmazonなどのウェブショップを利用することが多いのですが、たまにリアル店舗の書店へ行き、いまどんな本が売れているのかを実際に目で確認するのは楽しいものです。実は以前、出版社で営業の仕事をしていたことがあるので、ディスプレーをチェックするクセが抜けていません。

さて、肝心の「通訳・翻訳プロの独習法公開」ですが、『AERA English』がTOEICのスコアアップをめざす英語学習者をターゲットにしている雑誌ということもあり、実務のスキルアップに直結するようなヒントを期待していた私には少々物足りない内容でした。それでも、第一線で活躍している通・翻訳者の皆さんの学習法は、やはりどこかユニークです。翻訳に関しては、電子辞書の「串刺し検索」を活用する方法が紹介されていました。翻訳にたずさわる人で、すでにこの方法を利用している人は多いと思いますが、ここで簡単に説明しておきます。『リーダーズ+プラス』や『ランダムハウス英語辞典』などの電子辞書をPCのハードディスクに格納し、JammingやDDwinといった辞書検索ソフトで閲覧するというものです。串刺し検索機能を利用すれば、一つの語を複数の辞書で同時に調べることができます。

辞書の特徴を知っておくことも大切です。一般的に、リーダーズは語彙数が多くて説明が簡潔。ランダムハウスは例文がわかりやすい。『ジーニアス英和大辞典』は語源にまで遡った説明が丁寧だと言われています。インターネットで利用できる『英辞郎』(http://www.eijiro.jp/)も新しい情報が多く、とても役に立ちます。PDIC(http://homepage3.nifty.com/TaN/)というソフトを入手すれば、自分で電子辞書を作成することもできます。ただし、串刺し検索でヒットした膨大な情報の中から、どれを選んで訳文に活かすかは翻訳者のセンスにかかっています。

ぜひ揃えておきたい基本辞書3冊(3枚?)


ウクレレ

[2005.11.16]投稿者:とと

昨日、インフルエンザの予防接種を打ってきました。やはり翻訳者は身体が資本。インフルエンザで寝込んでしまったら、仕事になりませんからね。そんなこと言っている割に、日頃まったく健康管理ができていないことを反省し、今週から午前中に1時間くらいかけて散歩をするようにしました。近所の大きな公園を散歩するのも楽しいのですが、すでに歩き尽くしてしまった感もあるので、普段はクルマや自転車で通りすぎるだけの住宅街や駅前の商店街を歩いてみたら、とても新鮮でした。でも、古本屋や楽器屋、美味しそうなパン屋を見つけるとすぐに入ってしまい、心拍数が十分に上昇しないまま帰宅してしまうので、ウォーキングとしての効果はあまり期待できそうにありません。

先週の土曜日、文芸翻訳家F先生のお誘いでウクレレの練習会に参加してきました。私はギタリストとして課題曲の伴奏を担当することに。メンバーは全員が翻訳関係者。年齢もジャンルもさまざまですが、初心者の皆さんは買ったばかりのウクレレを抱え、新しいオモチャを与えられた子供みたいに練習を楽しんでいらっしゃいます。私もウクレレが欲しくなってしまいました。メンバーの中には、ゴスペルのクワイヤに参加されている方も数名いて、翻訳関係者に音楽好きが多いことを実感しました。

今回、初めてお会いした産業翻訳者のMさんは、翻訳学校の人気講師でありながら、音楽ライターもこなすマルチタレント。奥様も文芸翻訳者として児童書の分野で活躍していらっしゃいます。わが家も夫婦で翻訳に従事しているので、普段どんな生活を送られているのか興味津々です。お話をうかがったところ、お二人は翻訳の分野が違うにもかかわらず、かなり密接にコミュニケーションをとりながら、お仕事をされているとのこと。「お互いの仕事に口を出さないのが夫婦円満の秘訣」なんて言っているウチとは正反対です。わが家の場合、相手の仕事に口を出せるほどの余裕がない、というのが本音でしょうか。


文武両道

[2005.11.09]投稿者:とと

先週末、息子が通っている保育園の親子遠足がありました。行き先は吉祥寺の井の頭自然文化園。当日は晴天に恵まれ、絶好の行楽日和でした。モルモットに触らせてもらったり、ゾウのはな子やフェネックを見学したりして、親子で楽しい時間を過ごしました。普段は挨拶するだけのお友だちの親御さんたちとも、ゆっくりお話をする機会を得ました。子供の親として行事に参加するのは生まれて初めて。うれしいような、くすぐったいような、何だか不思議な感じです。

昨日、クライアントのオフィスでミーティングがありました。実は、仕事で外出する機会なんて滅多にありません。一年に一度あるかないか。毎日ほとんどパジャマのような格好で仕事をしているので、あわてて秋冬物のスーツを新調しました。ところが、鏡を見てがく然とするほど似合っていません。まるで七五三。やはり、スーツは普段から着慣れていないとダメですね。心なしか、歩き方もギクシャクしてしまいます。

電車に乗るのも久しぶり。いまだにSuicaの使い方がわからないので、キップを買います。目的地の芝浦に到着すると、オフィス街の雰囲気に心地良い緊張感を覚えます。今回のミーティングの目的は、スポーツ医学に関する定期刊行物の翻訳・編集体制を一新するにあたり、メンバーの顔合わせと作業スケジュールの見直しをおこなうというものでした。文化系のひ弱な私とは違い、クライアントの皆さんは全員、Tシャツやポロシャツ姿のさわやかな体育系。しかも、本場アメリカでトレーニングやコンディショニングを学んだエキスパートなのでした。

スポーツ医学に関して、日本はアメリカに比べて何十年も遅れているそうです。体育について学ぼうとしても、日本だと教育学や医学の方面からアプローチする以外に方法がありません。一方のアメリカでは、学生がアスリートとして競技を実践しながら、しっかり勉強できるような教育体制が整っており、そのための施設に莫大な費用を投じているようです。文武両道を体系的にバックアップしているわけですね。そんなアメリカで、日本人の大リーガーが活躍しているのは、想像以上にすごいことなのかも知れません。

井の頭動物園の人気者、ゾウのはな子さんは今年で58歳!


ちゃぶ台のある生活

[2005.11.02]投稿者:とと

昨日、郵便局に立ち寄ったら、もう年賀ハガキが販売されていました。よく考えたら、あと2ヶ月で今年も終わり。別に慌てる必要もないのですが、何となくそわそわしてしまうのは何故でしょうか。毎年、年賀状のデザインを考えるのに結構時間がかかり、いつも投函がギリギリになってしまうので、それを想像して気持ちが急いてしまうのかも知れません。これも翻訳者に多い職業病の一種、締切恐怖症ですね。

翻訳の仕事をしていると、いろんな略語に遭遇しますが、新しいところではLOHAS(ロハス)もその一つ。最近、メディアで話題になることも多いので、ご存じの方も多いと思いますが、Lifestyles of Health and Sustainabilityの略だそうです。直訳すれば「健康と持続可能性のライフスタイル」になりますが、Sustainabilityというのが何だかわかりづらいですよね。Sustainable development(持続可能な開発)やSustainable economic growth(持続可能な経済成長)なんて言葉もよく目にするようになりました。どうやらSustainableには、自然環境と資源の保護を前提として初めて成り立つという意味が含まれているようです。ちょっと興味があるので、LOHASについていろいろ調べてみました。

LOHASは元々、1998年にアメリカの社会学者のポール・レイらが、約15万人の米国人を対象に10年以上にわたって実施した価値観調査の結果から生まれた言葉です。LOHAS Journalによれば、アメリカでは、健康や環境、社会正義、自己啓発を意識した製品やサービスのLOHAS市場が2,289億ドル規模に成長。LOHAS市場を支える人たちはCultural Creatives(文化創造者)と呼ばれ、米国人の成人の約30%、6,300万人がこれに該当するそうです。LOHASな製品やサービスとして、再生可能エネルギー、社会的に責任ある投資、代替交通手段、オーガニック製品、サプリメント、リサイクル製品、エコツーリズム、鍼治療、ヨガ、減量などの例が挙げられています。結局、富裕層のための市場であることがわかります。私のように、生活費をかせぐのに追われて余裕がない人間には、あまり縁がなさそうです。

でも、LOHASなんてマーケティング用語を使わなくても、地球や他人にあまり迷惑をかけないライフスタイルを心掛けるのは大切だと思います。わが家で実践しているLOHAS的なものは、洗濯や食器洗いに生物分解性の高い石鹸や重曹を使っていることくらいでしょうか。マクロビオティックは1日で挫折しましたが、なぜか石鹸は長続きしています。最初は石鹸の使い方が間違っていて、洗濯物に黄ばみやニオイが残ってしまったのですが、最初に温水で十分に泡立ててから洗濯物を投入する正しい方法を学習してからは、白いシャツはまっ白に、タオルもふんわりと仕上げられるようになりました。

先日、下北沢の山本商店にちゃぶ台を買いに行きました。古い和家具を再生・販売しているお店です。売り場のすぐ隣にある作業場では、若い職人さんたちが壊れた部分を修理したり、ニスを塗り直したりしていました。日頃、PCの前に座ってカタチのないものを生み出す仕事ばかりしているので、そういう風にモノを扱う仕事にはあこがれてしまいます。



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プロフィール

すーじー

すーじー
1998年春、研究留学する夫に同行して渡米。大の苦手だった英語をイチから学びなおすことに。現在はシカゴ在住のフリーランス英日翻訳者として、マーケティングから金融・経済まで幅広い分野のビジネス案件にたずさわる。最近、興味があるのは、DIYと健康になること。[2016年1月start!]

いぬ

いぬ
幼少期より日本で過ごす。大学留年、通訳学校進級失敗の後、イギリス逃亡。彼の地で仕事と伴侶を得て帰国。現在、放送通訳者兼映像翻訳者兼大学講師として稼動中。いろんな意味で規格外の2児の父。[2008.4.1 start!]

アース

アース
田舎の翻訳者。外国留学・在留経験ナシ。都会生まれの都会育ちだが、現在はド田舎暮らしで、ネットのありがたさにすがって生きる日々。何でも楽しめる性格で、特に生き物と地球と宇宙が大好き。でも翻訳分野はなぜか金融・ビジネス(英語・西語)。宇宙旅行の資金を貯めるため、仕事の効率化(と単価アップ?!)を模索中。[2015年12月終了]

ぺこたん

ぺこたん
高校までをカナダと南米で過ごす。現在は、言葉を使いながら音楽や芸術家の魅力を世に広める作業に従事。好物:旅、瞑想、東野圭吾、Jデップ、メインクーン、チェリー・パイ+バニラ・アイス。[2007.6.1 start!]

みなみ

みなみ
英日をメインとする翻訳者。2001年からニュージーランドで生活。家族は、夫(会社員)、娘(小学生)、ウサギ(ロップイヤー)。[2007.5.1 start!!]

さるるん@ロシア

さるるん@ロシア
米系銀行勤務後、米国留学中にロシア人の夫と結婚。一児の母。我が子には日露バイリンガルになってほしいというのが夫婦の願い。そのために日本とロシアを数年おきに行き来することに。現在、ロシア在住、金融・ビジネス分野を中心としたフリーランス翻訳者(英語)。[2013年7月終了]

トナカイ

トナカイ
フィンランド・ヘルシンキ在住の多言語通訳・翻訳者。日本で金融機関に勤務の後、ヨーロッパへ。留学中に大学講師を務め、フィンランド移住後は芸術団体インターンなどを経て現在にいたる。2児の母。[2010年10月終了]

昼顔

昼顔
外資系金融、在ジュネーブ日本政府代表部での勤務を経て、外務省職員として採用。帰国後は民間企業にてインハウス通訳者としてキャリアを積み、現在は日英仏フリーランス通訳者として活躍中。昨年秋からはNYに拠点を移す。趣味は数年前から再び始めたバレエと映画鑑賞と美味しいモノの食べ歩き。[2010年3月終了]

フレッヒ

フレッヒ
高校時代をドイツで過ごし、日本の大学を卒業後、再び渡独。ドイツでの日本企業勤務を経て10年前よりフリーランスドイツ語通訳者として活躍。車関係全般・ジュエリー・スポーツ関係・整形外科分野を得意とする。普段はワイン・焼酎をこよなく愛し、庭で取れたハーブやジャガイモで主人や友人達とBBQしながら休日を過ごすのが大好き。そして大の八重山諸島フリーク。[2009年2月終了]

パンの笛

パンの笛
幼少時に英国に滞在。数年の会社勤めを経て、出産後の仕事復帰を機に翻訳を本格的に学習。現在はフリーランスの在宅翻訳者。お酒好きで人好き、おしゃべり好きの一児の母。[2008年4月終了]

かの

かの
幼少期を海外で過ごす。大学時代から通訳学校へ通い始め、海外留学を経て、フリーランス通訳デビュー。現在は放送通訳をメインに会議通訳・翻訳者として幅広い分野で活躍中。片付け大好きな2児の母。[2008年3月終了]

まめの木

まめの木
ドイツ留学後、紆余曲折を経て通翻訳者に。仕事はエンターテインメント・芸術分野から自動車・機械系までと幅広い。色々なものになりたかった、という幼少期の夢を通訳者という仕事を通じてひそかに果たしている。取柄は元気と笑顔。[2007年11月終了]

the apple of my eye

the apple of my eye
日本・米国にて商社勤務後、英国滞在中に翻訳者としての活動を開始。現在は、在宅翻訳者として多忙な日々を送る傍ら、出版翻訳コンテスト選定業務も手がけている。子育てにも奮闘中![2007年5月終了]

仙人

仙人
大学在学中に通訳者としての活動を開始。卒業後は、外資系消費財メーカーのマーケティング分野でキャリアアップ。その後、外資系企業のトップまでキャリアを極めた後、現在は、フリーランス翻訳者として活躍中。趣味は、「筋肉を大きくすることと読書」[2007年4月終了]

ガットパルド(gattopardo)

ガットパルド(gattopardo)
伊・仏・英語通翻訳、ナレーション、講師など、幅広い分野において活動中のパワフルウーマン。著書も多数。毎年バカンスはヨーロッパで![2006年8月終了]

Hubbub from the Hub

Hubbub from the Hub
幼い頃から英語に触れ、大学在学中よりフリーランス会議通訳者として活躍、現在は米国大学院に籍を置き、研究生活と通訳の二束のわらじをはいている。[2006年8月終了]

雛


大学在学中に通訳デビュー。外資系企業勤務を経て、フリーランス通訳者に。会議はもちろん、音楽、舞台、映画などの分野でもひっぱりだこ。クライアントからの指名率も高い。[2005.11月末終了]

とと

とと
大学卒業後、数年のサラリーマン生活を経て、フリーランス翻訳者に。技術系から出版物と、幅広い分野で高い評価を得ている。趣味は音楽。ただいま子育て奮闘中。[2005.11月末終了]

背番号8

背番号8
イギリスに長期留学後、インハウス通訳者として数社に勤務。現在は、フリーランス通翻訳者として活躍中。若手通訳有望株の一人![2005.11月末終了]