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通訳・翻訳者リレーブログ
投稿者:みなみ の記事

犬ケ島

[2018.05.28]投稿者:みなみ
ウェス・アンダーソン監督の映画「犬ケ島」(英語の題名は「Isle of Dogs」)を先日、家族で見てきました。

日本では5月25日から公開中とのこと。日本語予告編はこちら

映像は予告編で見ていただくとして、舞台は日本(をモチーフにした架空の町)。面白いのは、犬が英語をしゃべり、登場人物たちは日本語をしゃべることです。日本語のセリフには字幕が付かないので、ニュージーランドで見ると、犬がしゃべっていることは分かるけれど、人間たちがしゃべっている言葉は分からない、という、通常とは逆の状態になっていることがなんだかおもしろかったです。看板や商品なども背景も細かく書き込まれているのですが、すべて説明なしの日本語。ですから、両方の世界が分かるのは、両方の言語が分かる人だけなのです。日本では、英語に字幕を付けて公開されているようなので、ちょっと本来の世界観とは違ってくるように思いますが。

わざとリアリティを出さない、不自然な動きのパペットによる映像が不思議な異国情緒と相まって、独特の世界観が作られています。撮影の責任者がニュージーランド出身の方だそうで、こちらでもわりと話題になっています。この方を取り上げたニュース番組のリンクはこちら(ニュース映像がNZ以外でも見れるといいのですが)。

ストーリーは割と単純ですが、この不思議な世界観による「外から見た日本」を味わってみてはいかがでしょうか?

実践ビジネス英語

[2018.04.25]投稿者:みなみ
あっという間に気がつけば4月。私が住むNZ・オークランドでは、月初に大嵐がやってきて、その影響で10万世帯以上が停電となり、大騒動でした(幸い、今回は我が家は大丈夫でした)。その後は4月にしては珍しく好天が続いていて得した気分ですが、あちこちで木々の葉が赤や黄色になり、落ち葉が積もるようになってきました。

日本では4月といえば新年度。NHKラジオ講座で、新たに語学の勉強を始めた人も多いことでしょう。このラジオ講座は、日本が誇る素晴らしい外国語教材だと私は思っています。少なくとも、NZにはこのようなプログラムはありません。しかも、無料で、世界中どこでも、いつでも聞くことができるとは、なんて便利な世の中でしょう。

レベルに合わせて多彩なプログラムがありますが、私が愛聴しているのは、「実践ビジネス英語」(サイトでは、1週間前の放送分を聞くことが可能)です。発音や熟語などの英語の勉強に加えて、ビジネスにまつわる旬の話題を紹介してくれる、素晴らしい番組です。

中学1年生で初めて英語に出会った時に、学校で勧められた「基礎英語」から始まって、「続基礎英語」「英会話」と、なぜかずっと聞いていました。私の英語の相当な部分は、NHKのラジオ講座によって構築されているはずです。確か高校生か、大学生のころには、「やさしいビジネス英語」といった名前の講座を聴いていました。「全然やさしくない!」と思いながら、ちょっと背伸びした気分だったのを覚えています。そのうち社会人になって、きちんと聞かなくなってしまいましたが(最中に寝てしまって・・・)、その当時と同じ講師である杉田先生の講座です。

1回分が15分で、1週間に3日だけなので、気軽に聞けるうえに、内容も非常におもしろいです。ビジネスで使われるちょっとした言い回しの蓄積になっていくので、翻訳・通訳に関心がある方にはぜひお勧めです!

秋の風景

[2018.03.26]投稿者:みなみ
南半球にあるニュージーランドでは、どんどん秋が深まってきています。

今週末はイースター。ニュージーランドでは、イースターは秋の行事です。おまけのぬいぐみる目当てで、ウサギのチョコを二つ、買いました。

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秋の果物の代表、フィジョア。お店で買うと結構高いのですが(いたむのが早いのかな?)、あちこちの庭でたわわになっています。この写真は、さっき撮影してきたご近所のバーバラさんのフィジョアの木。毎年、バケツに何杯も我が家に持ってきてくれます。我が家も食べきれないので、いろんな人にもらってもらいます。

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写真を撮っていたら、またバーバラさんからもらってしまいました。味はあまずっぱくて、独特の香りと風味があるので、好みは分かれるかも。半分に切って、スプーンですくってそのまま食べてもおいしいですが、ヨーグルトと一緒に食べたり、ジャムにしたり、アイスクリームにしたりして楽しみます。バーバラさんは中身を冷凍しておいて、マフィンにするそうです。

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そして、我が家の庭の秋の花たち。今朝、撮影しました。
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オークランドは本日は気持ちのいい秋晴れです(今のところ)。それではHave a nice week!


Kombucha

[2018.02.26]投稿者:みなみ
先日、愛読している住宅・インテリア関係のサイトの「お宅拝見」的なコーナーで、たまたまニュージーランドの住宅が紹介されていました。英語の原文が日本サイト用に翻訳されていたその記事に、その家のオーナーは健康志向で、「毎朝、手作りの昆布茶を家族で飲んでいます」という文章がありました。

この「昆布茶」の箇所は、間違いなく「Kombucha」を訳したものだと思いますが、昆布茶とKombuchaはまったく異なります。昆布茶はご存じのように、昆布の粉末にお湯を注いで飲むのが一般的です。しかし、Kombuchaは、日本ではいわゆる「紅茶キノコ」を指すものなのです。「紅茶キノコ」は、私が子供だった昭和40~50年代にはやったもので、お茶を発酵させて、キノコのような形状になったものです。アメリカのハリウッドあたりで、「ダイエットや美容にいい」とブームになったようで、検索してみたら、日本でもカタカタ表記の「コンブチャ」で、最近はかなり出回っているようです。

Kombuchaは、NZでも、おしゃれで、トレンディなイメージで、スーパーの飲み物コーナーにずらりとすてきなラベルのいろんな味が売られています。自家製のKombuchaを育てる家庭も結構あるようです。でも、昆布茶を手作りしているキウイの家庭はまずないでしょう。

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中央の段にずらりと並ぶKombuchaドリンク。ターゲットは食生活に気を配る、オーガニックやエコ指向の人々なので、デザインがとっても洗練されていて、なんだか魅力的。ちなみに私は、飲んだことはありません...。チャレンジすべき?

もちろん、「お宅拝見」記事で、「昆布茶」か「Kombucha」かは重要ではないとは承知しています。でも、翻訳とは、単語一つ一つの積み重ね。それぞれの文脈に合わせて、一つひとつの語句の訳し方に神経を配り、身近な生活関係の用語も気を許さず(むしろ、生活に身近な言葉ほど、地域が変わると、意味が変わる場合が多い)、できる限り検索を重ねて、確認をしていかねば、と改めて肝に銘じたのでした。



3人+1匹の成人式

[2018.01.26]投稿者:みなみ
我が家がニュージーランドに移住したのは、2001年のこと。当時3歳だった娘が20歳になる日のことなんて、なんだか想像できなかったのですが、あっという間にこの日を迎えました。それまで、振袖をどうしようかと考えることは何度かあったのですが、なにしろこちらの1月は真夏。たとえ奮発して夏物の振袖をあつらえたとしても、着る機会はそうそうないと思われます。でも、せっかくだから、着せてやりたい、という母心。

ちなみに私自身は「成人式は行かない、振袖もいらない」派で、アメリカ旅行の費用を出してもらったので、自分の振袖はありません(お茶をしているので、着物は何枚もあるのですが)。しかも母親の振袖は、我が家の娘の七五三のために仕立て直してしまったので、振袖としては着れません。そして娘は、無関心。

さらにちなみに、ニュージーランドでは21歳を盛大に祝います。といっても、自治体は全く関係なく、それぞれの家庭でそれぞれの誕生日のあたりで、友人や親せきを招くのが一般的です。

ということで、どうしたものかと思案していたところ、この間、日本に帰省したときに、ちょうど開催された着物のイベントに行ったら、娘も私も気に入った柄で、しかも寸法がぴったりの振袖があったのです! これはラッキーということで購入して、さらに長じゅばんと飾り結び用の三重ひもを購入して、トランクに入れてえっちら持ってきました。着物って、絹なので、ずっしりと重いのですよ。

それ以外の小物はすべて家にあるものを合わせました。帯にいたっては、以前、ほかの着物などと一緒に送ってもらった時に入っていた母のお古です。古いものなので使う機会がありませんでしたが、振袖と色がぴったりで、しなやかなので、結びやすくて助かりました。

そして、1月始めのある日。着る方も着せる方も汗だくで、いざ着付け。1時間ほどかかって、髪の毛をまとめるところから、着物を着せ、途中に休憩を挟んで、帯をふくら雀にして、娘が自分でメイクをして、髪飾りは庭の花を切って差して、なんとか完成です。

むかーし、学生のころに着付けを習っていた時にふくら雀も練習して、検定試験でもやりましたが、すっかり忘れていたので、検索して、イメージトレーニング。とはいえ、思っていたようにはいかず、振袖の長い袖が思ったより邪魔で、あとから見ると、あれもこれもだめな所がありましたが(その時点では必死で気づかなかった)、まあ、短い間だけなので、なんとか持ってくれました。

夫に加えて、普段は写真嫌いの犬のゆきちゃんまでなんだかうれしそうにニコニコと写真に入ってきて、庭や部屋の中でわいわい言いながら写真を撮って終わり、というとても簡単な「成人式」。暑かったけれど、とっても楽しいひとときでした。

成人式の本来の趣旨とは違うでしょうが、母、大満足。我が家のいい思い出になりました。みんな、付き合ってくれてありがとう。そして、3歳で移住当初は友達から離れ、言葉も通じず、泣いてばかりだったのに、こんなに健やかに成長してくれてありがとう、心からおめでとう。

なぜだか満面の笑みのゆきちゃんと一緒に。
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プロフィール

すーじー

すーじー
1998年春、研究留学する夫に同行して渡米。大の苦手だった英語をイチから学びなおすことに。現在はシカゴ在住のフリーランス英日翻訳者として、マーケティングから金融・経済まで幅広い分野のビジネス案件にたずさわる。最近、興味があるのは、DIYと健康になること。[2016年1月start!]

いぬ

いぬ
幼少期より日本で過ごす。大学留年、通訳学校進級失敗の後、イギリス逃亡。彼の地で仕事と伴侶を得て帰国。現在、放送通訳者兼映像翻訳者兼大学講師として稼動中。いろんな意味で規格外の2児の父。[2008.4.1 start!]

アース

アース
田舎の翻訳者。外国留学・在留経験ナシ。都会生まれの都会育ちだが、現在はド田舎暮らしで、ネットのありがたさにすがって生きる日々。何でも楽しめる性格で、特に生き物と地球と宇宙が大好き。でも翻訳分野はなぜか金融・ビジネス(英語・西語)。宇宙旅行の資金を貯めるため、仕事の効率化(と単価アップ?!)を模索中。[2015年12月終了]

ぺこたん

ぺこたん
高校までをカナダと南米で過ごす。現在は、言葉を使いながら音楽や芸術家の魅力を世に広める作業に従事。好物:旅、瞑想、東野圭吾、Jデップ、メインクーン、チェリー・パイ+バニラ・アイス。[2007.6.1 start!]

みなみ

みなみ
英日をメインとする翻訳者。2001年からニュージーランドで生活。家族は、夫(会社員)、娘(小学生)、ウサギ(ロップイヤー)。[2007.5.1 start!!]

さるるん@ロシア

さるるん@ロシア
米系銀行勤務後、米国留学中にロシア人の夫と結婚。一児の母。我が子には日露バイリンガルになってほしいというのが夫婦の願い。そのために日本とロシアを数年おきに行き来することに。現在、ロシア在住、金融・ビジネス分野を中心としたフリーランス翻訳者(英語)。[2013年7月終了]

トナカイ

トナカイ
フィンランド・ヘルシンキ在住の多言語通訳・翻訳者。日本で金融機関に勤務の後、ヨーロッパへ。留学中に大学講師を務め、フィンランド移住後は芸術団体インターンなどを経て現在にいたる。2児の母。[2010年10月終了]

昼顔

昼顔
外資系金融、在ジュネーブ日本政府代表部での勤務を経て、外務省職員として採用。帰国後は民間企業にてインハウス通訳者としてキャリアを積み、現在は日英仏フリーランス通訳者として活躍中。昨年秋からはNYに拠点を移す。趣味は数年前から再び始めたバレエと映画鑑賞と美味しいモノの食べ歩き。[2010年3月終了]

フレッヒ

フレッヒ
高校時代をドイツで過ごし、日本の大学を卒業後、再び渡独。ドイツでの日本企業勤務を経て10年前よりフリーランスドイツ語通訳者として活躍。車関係全般・ジュエリー・スポーツ関係・整形外科分野を得意とする。普段はワイン・焼酎をこよなく愛し、庭で取れたハーブやジャガイモで主人や友人達とBBQしながら休日を過ごすのが大好き。そして大の八重山諸島フリーク。[2009年2月終了]

パンの笛

パンの笛
幼少時に英国に滞在。数年の会社勤めを経て、出産後の仕事復帰を機に翻訳を本格的に学習。現在はフリーランスの在宅翻訳者。お酒好きで人好き、おしゃべり好きの一児の母。[2008年4月終了]

かの

かの
幼少期を海外で過ごす。大学時代から通訳学校へ通い始め、海外留学を経て、フリーランス通訳デビュー。現在は放送通訳をメインに会議通訳・翻訳者として幅広い分野で活躍中。片付け大好きな2児の母。[2008年3月終了]

まめの木

まめの木
ドイツ留学後、紆余曲折を経て通翻訳者に。仕事はエンターテインメント・芸術分野から自動車・機械系までと幅広い。色々なものになりたかった、という幼少期の夢を通訳者という仕事を通じてひそかに果たしている。取柄は元気と笑顔。[2007年11月終了]

the apple of my eye

the apple of my eye
日本・米国にて商社勤務後、英国滞在中に翻訳者としての活動を開始。現在は、在宅翻訳者として多忙な日々を送る傍ら、出版翻訳コンテスト選定業務も手がけている。子育てにも奮闘中![2007年5月終了]

仙人

仙人
大学在学中に通訳者としての活動を開始。卒業後は、外資系消費財メーカーのマーケティング分野でキャリアアップ。その後、外資系企業のトップまでキャリアを極めた後、現在は、フリーランス翻訳者として活躍中。趣味は、「筋肉を大きくすることと読書」[2007年4月終了]

ガットパルド(gattopardo)

ガットパルド(gattopardo)
伊・仏・英語通翻訳、ナレーション、講師など、幅広い分野において活動中のパワフルウーマン。著書も多数。毎年バカンスはヨーロッパで![2006年8月終了]

Hubbub from the Hub

Hubbub from the Hub
幼い頃から英語に触れ、大学在学中よりフリーランス会議通訳者として活躍、現在は米国大学院に籍を置き、研究生活と通訳の二束のわらじをはいている。[2006年8月終了]

雛


大学在学中に通訳デビュー。外資系企業勤務を経て、フリーランス通訳者に。会議はもちろん、音楽、舞台、映画などの分野でもひっぱりだこ。クライアントからの指名率も高い。[2005.11月末終了]

とと

とと
大学卒業後、数年のサラリーマン生活を経て、フリーランス翻訳者に。技術系から出版物と、幅広い分野で高い評価を得ている。趣味は音楽。ただいま子育て奮闘中。[2005.11月末終了]

背番号8

背番号8
イギリスに長期留学後、インハウス通訳者として数社に勤務。現在は、フリーランス通翻訳者として活躍中。若手通訳有望株の一人![2005.11月末終了]