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Bazinga!

第51回 Floor

 前回のBazinga!でも、Floorの使われる表現を紹介しましたが、今回のFloorは、車を運転する時に使う表現です。Floorは床ですよね。ですから、Floorを動詞で使うと、「アクセルを全開にする」という意味です。アクセルを床ギリギリまで踏みこむ様子を想像してください。まだ運転に慣れない学生が、親を助手席に乗せて運転の練習をしていることがあります。特にAT車だと、高速に乗る時には思いっきりアクセルを踏み込む必要があります。アメリカ高速では、制限速度が100キロ以上に設定されていますから、60キロや70キロで高速に合流すると危険です。そんな時に、助手席の親が、You need to floor it!と指示を出します。また、人数制限いっぱいに人を乗せ、荷物もたくさん載せた車を運転するときにも、それくらい思いっきりアクセルを踏み込むこともありますね。


第50回 Bite

 中学校で学ぶ簡単な英単語に思わぬ意味があると、新しい単語を覚えずに表現が膨らんだ様で、少し得をした気分になります。そんな表現の1つがBite。「噛む」という動詞で学校では学ぶでしょう。Let's go grab a bite.と名詞で使えば、「食べ物」の意味にもなります。Let's go have something to eat.と食事に誘うのは、いかにも教科書どおり。Wanna grab a bite?は良く聞きます。しかし、それとはまったく違って、Biteには「ひどい」という意味もあります。一生懸命がんばったけど、試験に不合格だった時には、That bites.「それは残念だったね」という意味になります。腕を噛まれる様子を想像するといいでしょう。それくらい不本意な状況なのです。また、Bite the floorといえば、「転ぶ」という意味。「床を噛む」様子から、転倒が想像できるでしょう。慣れないダンスをして格好つけようとしたけれど、見事に転んだ時には、I bit the floor.です。


第49回 Bail

 時事用語として、政府が企業に財政援助をすることをBailoutと呼びます。Bail out loanは救済融資と訳されたりもします。アメリカでも、自動車産業に対して救済援助が行われたのは、数年前のことです。また、Bailだけだと「保釈金」という意味にもなります。動詞で使えば、「救い出す」「逃れる」の意味。どちらかというと、時事用語や、やや難しい単語というイメージがある単語ですが、実際にはカジュアルに使われます。

 仕事の義理で会合やパーティーに行った際に、顔だけ見せて早めに退散、というのはBailです。I will try to bail from the party early.と使えます。I'm going to bail now.と言えば、単純にI'm going to leave.の意味。友達と待ち合わせをしていたのに、寸前になって「今日は会えない」と連絡が来れば、それはMy friend bailed on me.です。Ditchという単語も、同義語で使えますから、I got ditched.でも同じ意味です。連絡も無く、待ちぼうけをさせられた場合は、He stood on me.と、Stand onという熟語を使えます。


第48回 Sticker Shock

 年に数回一時帰国で日本に戻ると、東京の物価の高さに驚きます。アメリカ国内でも、私の住む中西部は比較的物価が安いですから、ニューヨークやボストンなどの大きな都市に行くと、価格の違いを目の当たりにします。例えばミシガンならチップを入れて5ドルあれば充分にジョッキサイズのビールが飲めますが、ボストンではそれよりも小さなビールがチップ抜きで7ドルから8ドルします。このような価格の違いに驚いた状態を、Sticker Shockと言います。お店で品物に価格のシール(ステッカー)が貼られていりますが、それを見てShockを受けた状態を想像すると、この表現の由来がわかるでしょう。


第47回 Scratch

 「消す」を意味する英語の表現はたくさんあります。コンピュータのキーボード上であれば、Deleteキーがあるように、Can you delete it?と使えます。黒板や紙に書かれた物を消すのであれば、Eraseを使います。リストに書かれたアイテムに、横線を入れて「消す」場合には、Can you cross it out?と言います。もしくは、書類や試験でミスをした場合、消しゴムなどで消すのではなく、×印などをいれて、正しい内容を横に記載する場合も、同じ表現を使います。テスト用紙に、If you make a mistake, cross it out and write the correct answer next to it.と書かれていることもあります。同様に、Scratchという単語も「消す」の意味で使えます。これは書かれているものを消す場合だけではなく、I want to scratch that memory.という風に、記憶を消したい、という時にも使えます。



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プロフィール

木内裕也

木内 裕也さん
フリーランス会議・放送通訳者。 長野オリンピックでの語学ボランティア経験をきっかけに通訳者を目指す。 大学2年次に同時通訳デビュー、卒業後はフリーランス会議・放送通訳者として活躍。 上智大学にて通訳講座の教鞭を執った後、ミシガン州立大学(MSU)にて研究の傍らMSU学部レベルの授業を担当、2009年5月に博士号を取得。翻訳書籍に、「24時間全部幸福にしよう」、「今日を始める160の名言」、「組織を救うモティベイター・マネジメント」、「マイ・ドリーム- バラク・オバマ自伝」がある。アメリカサッカープロリーグ審判員、救急救命士資格保持。